朝起きた時や、昼寝の後に両手をあげて寝ていたなんて事はありませんか?
また、起きたら「肩がこっている」「しびれている」人も、もしかするといつの間にか「バンザイ寝」をしているのかもしれません。
通称この「バンザイ寝」はなぜ起こるのでしょうか?その原因と改善方法についてシェアしていきます。
なぜ手をあげて寝る?バンザイ寝の原因
ではなぜ手をあげて寝るのでしょうか。その原因はいくつかありますが代表的な原因は以下が挙げられます。
- 生活環境や癖による猫背、前屈み、うつ向いた姿勢
- ストレスといった精神的疲労と肉体的疲労
- 鼻炎や花粉症などのアレルギー
- ひどい首こりや肩こり
- 四十肩や五十肩などの病気
- ベッドのマットレスや敷布団、枕といった寝具が合っていない など
これらの原因のうちいくつか共通して言えることとして睡眠時に呼吸が浅くなっていることです。
呼吸が浅くなると肺周りの筋肉が衰えたり、肋骨の位置が下がってきます。そのため、手をあげることで肋骨の位置を上げて肺を広げて楽な姿勢を取ろうとすします。
これが手をあげて寝る(バンザイ寝)に繋がります。
一見、このバンザイ寝で楽になったから良さそうに思えますが、実は一時的に多くの酸素を取り入れているだけで、実際はかえって呼吸しづらくしてしまい、睡眠の質が低下します。
また、ひどい首こりや肩こり、四十肩、五十肩を患っている場合も寝ている間にバンザイ寝をすることで楽な姿勢を取ろうとします。
後述する手をあげて寝るバンザイ寝による体の影響に繋がってしまいますので、負のループを招いてしまいます。
その他、例え普段はこれらの原因に当てはまらない方でも、ベッドに使っているマットレスや敷布団、枕などの寝具が体に合ってない、柔らかすぎて沈み過ぎている場合、手をあげてバランスを取ろうとしますので、結果的にしたくなくてもバンザイ寝をしてしまう場合もあります。
無意識に手をあげて寝ているかもしれないのはこんな人
起きた時に手をあげていれば気付きますが、必ずしもそうとは限りません。
以下に該当する方も、もしかしたら寝ている間にいつの間にかバンザイ寝をしてるかもしれませんよ。
- 「経理や事務、WEBデザイナー、WEBエンジニア、ブロガー」パソコンを長時間使用するデスクワーカー
- 「YouTubeやSNS、動画配信をついついよく見ちゃう」長時間スマホを見てしまうヘビーユーザー(寝る直前までついスマホを見ている方も注意)
- 「ぷはぁ、これこれ」お酒が大好きで飲酒頻度が高い方
- 「これが楽なんですぅ」猫背の方
- 「舌打ちや貧乏ゆすり大好き」ストレスが溜まっている方
- いびきがうるさいと言われる方
そして目覚めたら、大体手を上げてる・・・
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放置したらダメ?手をあげて寝る(バンザイ寝)が体にもたらす影響
では手をあげて寝る(バンザイ寝)をそのまま放置するとどうなるのでしょうか。
手をあげて寝る(バンザイ寝)が体にもたらす影響も合わせて解説します。
冷え性の原因になる
手をあげたまま寝ると肩から手にかけての動脈が伸びたままの状態になります。
心臓のポンプから送られた血液が全身に流れる為の通り道である動脈が伸びる状態は血液の循環を悪くし、手足の先まで血液が巡りにくくなってしまう為、冷え性の原因となってしまいます。
血行が悪いと肌のくすみやシミ、乾燥、シワの原因にも繋がってしまい、お肌にとっても良くありません。
また、起きた時に手のしびれや肩がこっていると感じるのもこのためです。
むくみの原因になる
血行が悪くなるとリンパの流れも悪くなってしまいます。
リンパの流れが悪くなると老廃物が溜まり、むくみの原因に繋がります。
リンパの流れが悪くなるってことは、セルライトもできやすくなるってことよね?・・・・踏んだり蹴ったりやん!ダイエットに興味のある方やむくみが気になる女性も改善しなきゃいけませんね。
疲れが取れにくい
「まだまだ寝たい」「朝起きてもまだ眠い」「起きた時からもう疲れている」など寝ているにも関わらず、疲れが取れにくいことがおきます。
しっかり寝ているのに疲れが取れない方は、もしかすると寝ている間に手をあげているのかもしれませんよ。
睡眠の質の低下
疲れが取れにくいに関連して睡眠の質の低下も関連します。
睡眠の質が悪いと記憶力や判断力が低下しやすくなってしまい、結果的に仕事や日常生活、運動のパフォーマンスが低下します。
更には生活習慣病にもなりかねませんので注意しましょう。
赤ちゃんのバンザイ寝(手をあげて寝る)理由 手が冷たいけどどうする?
- 赤ちゃんなりの体温調節
- リラックスしている状態
赤ちゃんは体がまだ発達していない為、手をあげて布団の外に手を出すことで手から熱を逃がして体温調節をしています。
体温調節が苦手な赤ちゃんは、よほど室温が寒くない場合は温め過ぎるのもよくありません。
バンザイ寝して手が冷たすぎるからといって手を下ろして布団にいれてあげたり、ミトンをつけてあげたりしなくても構いません。
その他、リラックスして寝ている為、自然とバンザイやガニ股になるとも言われていますよ。
緊張がとれてゆったり呼吸している状態がバンザイ寝している状態ととらえることができます。
手をあげて寝る「バンサイ寝」の治し方
これらのように体への悪影響を及ぼす前に、この手をあげて寝る状況を改善しなければいけません。
前屈みの姿勢を長時間行って巻き肩になってしまった状態を運動によってほぐしたり、生活環境自体の見直し、睡眠時の環境を整えることで、手を上げて寝る原因を減らしていきます。
程度な運動による治し方
以下の様にほぐしたりストレッチで血液の流れを良くして、体への負担を和らげるようにしましょう。
- 肩回りのコリをほぐす
- 首周りのストレッチを行う
- 腕をぐるぐる回す
この様に、特に「肩、首、腕」といった上半身の血行を良くすることで、解消に繋がります。
ストレッチや運動は、今回の「手を上げて寝る」解消法の他、美容やその他健康にも良いことです。
隙間時間でも構いませんので「普段全く運動をしない」状態が無いようにしましょう。
その他、血行やリンパの流れを促すようなリンパケア、タイ古式マッサージやヨガ、ストレッチなどで身体をほぐすのも良いでしょう。
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日常の生活面での治し方(改善方法)
普段シャワーがメインの方や、湯船につかる時間が短めの方は首や肩、肩甲骨回りをマッサージしながら、ゆっくり湯船に浸かることをオススメします。
また、日頃のストレスや肥満の方は今回のバンザイ寝の原因だけにとどまらず、生活習慣病にも繋がるきっかけとなってしまいますので、たまには趣味に時間を費やしたり、美味しいモノを食べる、買い物をするという様なあなたにとってのストレス解消を行うことも大切になってきますね。
睡眠時の環境を整える
手をあげて寝る原因の1つでもある日頃の環境や姿勢に加えて、デスクワークではない方やパソコン・スマホを長時間つかっていない方で、手をあげて寝ている場合は、睡眠時に環境も原因の可能性が高くなります。
睡眠時の環境を整える際、「リラックスできる環境」を目指すことが重要となります。
寝室は適度に暗くする
寝室は適度に暗くしましょう。明るく光の強い寝室は脳や体を覚醒してしまいます。
入眠時に必要な「メラトニン」の分泌を抑制してしまうため、眠りが浅くなる原因、寝ても疲れが取れない原因へと繋がってしまいます。
季節に応じた室温、湿度にする
寝室が暑い、寒い場合も良質な睡眠を妨げ、結果的に「手をあげて寝る」原因へと繋がります。一般的な室温の目安として、夏季は25~26℃、冬季は15~18℃とされています。また、湿度は年間通じて50%程度です。
どうしても寝つきが悪い場合は、このように季節に応じて室温、湿度を調節することでも緩和することができます。
寝具の見直しをする
「手をあげて寝る」「寝つきが悪い」「朝を目覚めても疲れている」など睡眠の質が悪い原因として、「寝具」も挙げられます。
クッション性だけ考慮して選んだ高さが合っていない枕や、敷布団など、普段何気なく使っているものがかえって睡眠の質を悪くしている可能性も少なくありません。
体に合った枕や敷布団、マットレスを選ぶことでも睡眠の質は大きく異なりますので、これを機に見直すことをお勧めします。
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最後に
大人の場合の手をあげて寝る「バンザイ寝」は、冷え性、血行不良やむくみの原因など女性にとっても厄介な体の状態にも結びついてしまいます。
朝起きて疲れが取れていなかったり、寝ても寝ても眠い方はいつの間にか手をあげて寝る「バンザイ寝」をしているのかもしれません。
原因はあなたが自覚していない環境から知らぬ間に生まれているのかもしれませんよ。